RECENT POSTS: 

川のど真ん中

ヨガスートラの8支則の一つである「プラティヤハーラ(制感)」を学ぶなかで、意識を「自分の呼吸」と「外界の音」を行ったり来たりさせるワークがあった。 自分にとって印象的だったのは、外界の音すべてを同時に感じる時、自分の心はとても穏やかだったのに、自分の呼吸に意識を置きながら外界の音を感じた時、ドキドキするような感情が湧き出たことだった。 音だけを感じている時は、あらゆる音が自由に流れていくのを、まるで目の前に川が流れていくのを見るように、リラックスして見ていられた気がする。 一方、自分の呼吸を意識すると、「自分」という意識がドキドキし始める。さっきまでは流れる川を端の方でくつろいで見ていたのに、今は川のど真ん中にいるような気がしてしまう。自分の周囲を音が流れていて、一瞬先は何が起こるか分からない。ここで私はどうしたいんだろう?そんなふうに問われているような気がして、急にドキドキする。もっと言えば、不安や緊張を感じるし、同時にワクワクする感じもある。なんともいえない、ドキドキなのだ。 それは、自分が傍観者ではなく、主体者になった時に感じるドキドキに通じる。その奥には何が潜んでいるのだろう。

© 2015-2020 Fumi Kashiwagi