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マインドフルネスへの入口:スローダウンする

私たちの心は、今だけでなく、過去にも未来にも、瞬時に移動できる優れものです。そのお陰で、私たちの社会生活は成り立っているともいえます。ただ、あまりに心がせわしなく動き回ると、心の入れ物である体は、振り回されたような疲労感を覚えてしまいます。 そんな時こそ、「マインドフルネス」というあり方、今この瞬間に気づき、何ものにもジャッジせずに、ありのままで存在するというあり方に戻ると、体は安心して、リラックスすることができるのです。 今日は、マインドフルネスへの入口として、「スローダウンする」ことを試してみましょう。 例えば、肩が凝ったなと感じる時、その肩を回す動きでほぐしたりします。この動きをいつもの倍くらいの時間をかけるつもりで、ゆっくり行ってみてください。すると何が起きるでしょうか? スローダウンすることで起きること 肩を動かすのは気持ちよいものの、「もっとはやく動かしたい」という思いが湧いてくる。 いつものペースで動かせないことで、イライラしたり、物足りなさを感じる。 気づいたら、いつもの早めのペースに戻っている。 ◎ここで大切なのは、どんな思いや感情が湧いてきても、それを受け入れるようにしてみることです。そして、早いペースに戻っていることに気づいたら、再び動きをスローダウンさせるようにします。 思いや感情を受け入れると、しだいに心が動かすことにフォーカスされてくる。 動かしている肩や腕に生じる感覚や、動きに合わせて体が吸ったり吐いたりするのに気づき始める。 心が、体や呼吸に集中した状態が続き、気持ちが落ち着いてくる。 ◎起きていることをできるだけジャッジせず、そのままを観ている

「先生」と呼ばれること

ヨガクラスを教えていると、「先生」と呼ばれることがあります。実際、ヨガ教師という肩書きで仕事をしているし、ヨガクラスを進行しながら、体の動かし方を指示し、さまざまなヨガポーズへと導く役割もあるので、間違った呼び方ではないのだと思います。ただ、一般に「先生」や「教師」という言葉には、「自分の知らないことを教えてくれる人」という意味が込められていることが多く、その点で「先生」と呼ばれることへの違和感が起きます。 なぜなら、私がヨガクラスで提供したいと願っていることが、「一人ひとりが自分の体を通して、自分自身と過ごす時間」だからです。ヨガへの理解を深める知識や、ポーズをとるための技術は、ヨガを安全に、そして安心して行えるように伝えているに過ぎません。 クリパルヨガでは、「グル(精神的指導者)は自分の中に宿っている」と教えていて、クラスの中で唱えられる「Jai Bhagwan(ジャイ・バグワン)」という言葉には、「自分自身の内に宿る神聖な存在に敬意を表す」という意味があります。ヨガの本質とは、与えられるものではなく、ヨガをする人が自分自身のなかに見出すものなのです。 そうした意味において、ヨガ教師の本来の役割とは、何かを教えるというより、その人自身のヨガを体験するための安全な環境を作ることだと思っています。 もちろん、ヨガクラスでわからないことや、しっくりこないことがあったら、ぜひヨガ教師にたずねてほしいと思います。ヨガ教師にとって、クラスに参加してくれた人とヨガを通してコミュニケーションがとれること自体が嬉しいことですし、ちょっとした疑問がヨガを深める入り口になることが多いからです。

© 2015-2020 Fumi Kashiwagi