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    痛みが教えてくれるもの

    March 5, 2012

     

    1週間前に下の親知らずを抜いた。腫れや痛みはだいぶ落ち着いたものの、いまだに鈍い痛みが低音のように響く。

     

    耐えられないほどではない。何かに集中すれば、痛みから意識が離れるだろうし、「ちょっとした痛みで弱音を吐いてはいけない」ともう一人の自分も言う。「抜歯してからそれなりに時間も経ったし、もうだれも同情してくれないよ」そう自分に言い聞かせて、いつも通りに過ごそうとする。

     

    でも、私はとてもイライラしている。ちょっとした出来事に大きく反応している。そんな自分に気づき、自分が痛みにこんなにも弱いのかと悲しい気持ちになる。痛みそのものより、反応する自分に対して、イライラし、悲しくなる。

     

    痛みを抱えるとき、自分は内に閉じているように感じる。イライラや悲しみが外に出ないようにしているのかもしれない。きゅっと出入口を閉めているかのようだ。外からの刺激はその出入口を揺らす。「ダメダメ、そこが緩むと大変なんだから」と、私はますます硬直していくようだ。

     

    自分の感情が忙しい間、肉体にある痛みを放置していることに気づく。ああ、私は自分の体の声に対して「分かっている」つもりで、それ以上聞こうとしなかった。自分の痛みにまつわるストーリーを重層的に立ち上げ、がんじがらめになっているけれど、それって肉体に起きている出来事から離れているということ。

     

    その構図にはっとする。怒りや悲しみ、強い感情を自分の中に押し込めてしまう自分のパターンをまた、繰り返しているのではないかと。

     

    急に自分の体が不憫になる。本当はあなたをケアしなければいけないのに。いったん、頭は休めよう。今日は早く寝て、体を休ませてあげよう。

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