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    所有することを手放す

    September 23, 2014

     

    つい先日、無事に引っ越しを終えた。

     

    引っ越しというのは、いろいろな選択を迫られる場面が多い。

    どの地域に引っ越すのか、どんな部屋に暮らすのか、何を処分して、何を残すのか、大きな選択から小さな選択までを次々とこなさなくてはならない。

     

    迷うことなくできる選択もあれば、一度、選択したものの「あれでよかったのだろうか」と何度も思い返して、不安になる選択もあった。

     

    そんななかでも印象的なことが、音楽CDを整理するなかで起きた。

    その時々に好きだった音楽CDを買って、処分することなく今に至っているけれど、最近は音楽を聴くことが極端に少なくなくなっていた。ほとんど再生されることがない多くのCDに、「自分がこれまで聴いてきた音楽」というラベルを貼って、所有しているだけなのであった。

     

    それらは、今、必要なものとしてあるのではなく、私が「所有している」という実感を確認する手立てとしてそこにあるに過ぎない気がしてきた。所有しているのは、音楽そのものというよりは、あの時、あの音楽が好きだった自分、というアイデンティティのようなものなのかもしれない。

     

    それに気づいた時、CDを手放すことを自然と選んでいた。それは、CDという物を手放すというより、所有するということを手放した感じだった。CDに占領されていたスペースが空くと、それが思いのほか私の心を軽くした。聴いてないけど持っているということが、重荷になっていたのかもしれないのは意外だった。

     

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